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お勧めのPCやメーカーってあるの?

お勧めのPCやメーカーってあるの?

修理屋を営んでいると、お客様に「お勧めのPCやメーカーを教えて」という質問をよく寄せられます。
10年ちょっと前なら、少し高くても国産PCが良いですよ、と言えましたが、今は一部を覗いてほとんどの国産PCは姿を消しました。
現在、国産ブランドの多くが中国資本の中国製であり、かつての雄、DynabookもNECも名前だけの中華PCになり下がっています。これは消費者が家電店で安いPCを選んだ結果なので、我々消費者にも責任の一端はあります。

国産PCの大半が姿を消して以降、どのパソコンも似たり寄ったりで、価格帯が同じなら性能も壊れやすさもほぼ同じという状況です。
このため、失敗をしないという意味では予算に余裕があれば高いPCを買う方が安心といえます。そして出来るならあまり薄すぎたり華奢なボディのPCは避ける事。
一方で大事なデータなども保管せずともよく、いつ壊れて捨てても良いなら安いPCを買うのも一つの選択肢です。

本稿では、お勧めのPCとお勧めしないPCなどを幾つか店長の個人的私見でご紹介いたします。

お勧めするPC① Panasonic Let's Note

Let's Noteは現行販売されている中で残り僅かな国産パソコンブランドとなっており、ビジネスマンのステータスとなるパソコンです。
サイズの割に軽量で、修理体制もしっかりしているので、当店のような街中の修理屋に困って持ち込まれる頻度は多くありません。
壊れにくいから、修理屋に持ち込まれる頻度も少ない、というパソコンです。

Let's Note

お勧めするPC②Lenovo Thinkpad

LenovoのノートPC部門は、2000年代半ばにIBMから買収したものです。(開発や設計は大和市の中央林間の研究所で行われていました)
LenovoのノートPCの多くは安かろう悪かろう、というイメージがありますが、高級機路線のThinkpadにはあまり粗悪な部品は使われず、今も横浜の大和研究所で開発が続いているとされ、ブランドイメージは高いまま維持されています。

thinkpad

高級機以外のPC

高ければ性能も良く長持ちなのは理解されやすいですが、多くのお客様は安くて良い物を知りたい、というお気持ちだと思います。
しかし残念ながら2020年代も半ばに差し掛かった今、そう都合の良い物をピンポイントで明示は出来ないのが現状です。
過去から現在まで、出荷されているパソコンは無数にあって、そして機種だけでなく生産ロットや工場によっても寿命が異なったりする場合もあります。
パソコンを構成する部品には生産時期や世界各地の工場によっても当たり外れがあるといえます。同じ製品で、同じ使い方をしても一方は壊れ、もう片方はまるで無問題、という物もあるのです。
結局のところ、壊れる確率で考えて、粗悪な部品を使いがちな格安PCや低価格帯のPCは避ける=予算内で出来るだけ高めのPCを買うのが安心、という事になります。
具体的には、実売10万円以下のPCには手を出さない、というのがひとつの目安です。

信用できないPC ⇒産地ロンダリング

安すぎる物は買わない方が良い、という一方で、安い物に付加価値をつけて高く売りつけるような売り方をするメーカーもあります。

「日本製造」などと宣伝されているPCがその一例です。
これは基幹部品、主要部品などを中国で半完成状態まで作り上げ、最終的な組み立てや梱包を日本で行う生産方法です。
まるで海外産のアサリを日本の砂浜に一時蒔いて、産地ロンダリングするのと同じようにも見えてしまうので、アサリ商法、などと揶揄する業者もいます。

これらは性能や耐久性は元々の激安PCと変わりなく、組み立てるのが中国人か日本人の学生バイトの違いしかない、という物がほとんどと思って差し支えないと思います。

信用できないPC ⇒リース落ち中古PC

当店で繰り返し注意を促しているのが、リース落ちの中古PCです。

  • Amazon認定企業(自称)による中古
  • 大手企業で使用された(と宣伝する)中古PC
  • 商工会館で(間借りした)中古即売会で販売されるPC

    当店は無料診断を行っているので、お金を節約したい中古PCオーナーさんが良く無料診断に駆け込まれます。
    しかし持ち込まれるのは、大手企業の下請けや末端の顧客サポート部門などで24時間フル稼働されていたPCなど、パソコン寿命がほぼ終わっている物ばかり。自動車に例えると、5年間フル稼働させたボロボロの営業車と同じ中身です。
    心臓部がボロボロで、一度壊れると修理代が少なくとも数万円となり、中古購入価格を上回ってしまう事がほとんどです。

    また、それらのPCには新品のSSDが入っている事が多いのですが、格安の原価数百円で買える中華製SSDで、普通に使って半年で書き換え寿命を迎えるようなシロモノも多くありました。
    寿命を迎えるまでは快適に使えるのでAmazonなどでは高評価されているのですが、その後の故障が悲惨な状態になります。
    寿命を迎えたSSDからのデータ復旧は困難かつ高額で、大事なデータや思い出の写真を失う事になったユーザーも多数見ております。

     

  • 信用できないPC⇒無名の中華PC

    当店に修理に持ち込まれるPCの中には、驚くような粗悪なつくりや、マージンをギリギリまでそぎ落として格安化した中国製PC(いわゆる中華PC)などもあります。
    格安中華PCといえば「WAJUN」というメーカーが代表格で、時折ネットで格安販売広告も見かけますが、さらにすごいのが以下のPCです。
    メーカー名、ブランド名無し。UEFI(BIOS)にも型番なし。
    そしてこの写真。

    chinesepc

    中央部の銀色に光るのがバッテリーで、テープだけで止まっています。
    難燃性テープを使用したとしても、加熱や発火の危険は十分。実際にこのバッテリーは熱膨張して周囲の部品を変形させていました。このまま使えば火災のリスクもあるのではないか、とお客様にはお伝えしましたが、このような商品が平然と流通している事に危機感を覚えてもおります。

    「安物買いの家失い」

    とならぬよう、お気を付けいただきたいと思います。

    Apple Macintoshについて

    最期にMacについて。
    Mac Bookなど、Apple社のPCへの買い替えをご相談されるお客様も少なくありません。
    Macの選択は日頃、PCに予算をつぎ込める中間層以上であれば悪い選択ではありません。

    iPhoneとの連携など、Apple社が提供するIT体験をスタイリッシュに享受出来るメリットは捨てがたいものがありますし、Macにしかないアプリケーションなどもあってクリエイターからの支持は絶えません。

    appleロゴ

    しかし一方で

    「金食い虫」

    です。

    修理代はApple指定店だけでなく、当店のような市井のPC修理店でもWindows PCの1.5倍から2倍はかかります。
    さらにiPhone同様、年々ですが指定修理店以外では修理出来ないように改悪されてきており、Apple指定修理店もしくは相応の設備を持つ修理業者に、高額な修理代を請求されるようになってきています。(「修理できる権利」対応はアメリカ本国では始まっていますが、日本では時間がかかりそうです)

    アプリケーションもWindows用のような手ごろな物などは少なく、値の張るMac用アプリの購入を余儀なくされます。

    それらAppleへのお布施が苦にならなければ、Macへの買い替えは悪い選択ではありません。

    蛇足ながら、 店長は個人的にWindowsPC以外にMac miniやMac Book Airも所有しています。
    Adobe社のサブスクリプション、Creative Cloudなどは同じライセンスでWindowsPCと同時にMacにもインストール出来ます。
    こういうサブスクリプションをうまく活用すれば、経済的にWidowsとの併用も可能です。


    全メーカー対応
    • ソニー・VAIO
    • 富士通・FMV
    • パナソニック・レッツノート
    • NEC・LaVie
    • 東芝・ダイナブック
    • デル・DELL
    • ヒューレットパッカード・HP
    • エイスース・ASUS
    • エイサー・ACER
    • シャープ・SHARP
    • レノボ・LENOVO
    • IBM
    • オンキョー・ONKYO・SOTEC
    • マウスコンピューター・mouse computer
    • アイオーデータ・IO DATA
    • アップルコンピュータ
    • バファロー・BUFFALO
    • ショップブランド・BTOパソコン・自作パソコン
    ヤマギワPCサービスが選ばれる理由


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