自作系DOS-V PCが正常に起動しなくなったとのご相談を受けて、お客様と対面で診断を行いました。
※写真はイメージです
症状としては、
- 電源スイッチを入れると各種ファンは回りだすものの、数秒後そのまま落ちる
- その後自動で電源が入るが、数秒後に落ちる
という現象が繰り返されていました。
こういう現象が起きるのは、
- 電源ユニット異常
- マザーボードの故障
- グラフィックボードの故障
- CMOS電池の寿命
など原因は多岐にわたります。
とりあえず、電源ケーブルやビデオケーブルを取り外し、CMOS電池を取り外し、メモリーをクリーニング。
その状態で電源スイッチを入れて帯電状態をクリア。
そして取り外した部品を元に戻すと、電源は落ちなくなりましたがBIOS(UEFI)は起動せず。
お客様はこのPCでいつも動画編集をされているという事で、グラフィックボードの酷使も考え、グラフィックボードを取り外して電源オン。
これでもBIOS(UEFI)は起動せず。
次に電源ユニットを当店の物と入れ替えての起動テスト、これもダメ。
で、最後にある経験を思い出して5年ぶりに実践。
これでBIOS起動しました。
ここまでで約20分ぐらい。
一部の悪徳PC修理業者や、DOS-V機の修理ではなく「運用経験」のない業者さんの場合、パソコンを預かってマザーボード交換で何万円も請求してしまうだろうなぁ、と思いつつ、工賃3千円と言ったらお客様、驚かれていました。
お客様自身、数万円は覚悟していたようで、店長の私も一瞬「惜しかったなぁw」と笑いながら取り外した部品を組みなおし、お客様にお返ししました。
当店店長は過去よりサーバーマシンとして延べ100台以上のDOS-V機を運用していた経験があります。PentiumIIの時代からなので25年くらい前からですが、どういう箇所から故障していくかを身をもって知っており、修理や起動復旧の経験はそこから始まっております。
他店でマザーボード交換と言われたお客様も、一度お見積りに来てください。